
藤津 一弥様 / 株式会社流水行雲
スーツの概要ARISTONのシアサッカー生地を使用したこのスーツは、暑い季節にこそ、その魅力を最大限に発揮する一着です。日常での仕事では着ないが、学びの場に行く際に場への気配りの為に、涼しい印象を与えてくれます。
受注経緯
昨年は、秋冬用のグリーンのスーツをお仕立ててさせていただき、今回は夏用のグリーンのスーツをということでの依頼です。
松一Note
自分のやりたい事が明確になれば、これほどまでに前向きで、エネルギッシュに学ばれ、経営者として次のステップに進むために活動されている印象を受けました。今後も多くのシーンで松一がビジネスの一助になれば幸いです。
泉大津市で、お客様・スタッフさん・そして自分のらしさを追求し続け、地域で愛されるNo1美容室をスタッフと共に目指されているFLOW CLOUDを経営されている代表取締役の藤津一弥様
創業_seed
──創業のきっかけを教えてください。
以前勤めていたお店が理念経営を取り入れ始めたのですが、その理念には「笑顔」という言葉があったのに、実際の幹部会議では疲れた表情で、他責や文句ばかりが飛び交っていたんです。その現実にすごく違和感を持って、「あれ、これって本当に理念と合ってるのか?」と思ったのが、独立を考えるきっかけでした。
──理念と現実のギャップに疑問を持たれたんですね。
はい。「お客様のために」「社員さんのために」と本気で思える経営がしたいと思ったんです。一度は海外で働こうとも思ったんですが、当時、ありがたいことに指名が一番多くて。「自分を信頼して来てくれているお客様を残して海外に行くのは違う」と思い、自分の居場所と、お客様がいつでも来られる居場所をつくろうと決めました。
──お店をオープンしてからは順調でしたか?
オープンしてすぐは集客をしなくてもお客様がどんどん来てくださって、とにかく忙しかったです。でも、忙しすぎて一人ひとりにしっかり向き合えないことにもどかしさを感じて、「もっと丁寧に接したい」と思って完全予約制にしました。それでもお客様は変わらず通ってくれて、赤字になることもなく、順調にスタートしました。
──最初のスタッフ採用はどんなタイミングでしたか?
オープンから半年後に初めて採用をしました。そこから「集客しないと人は育たない」という現実に直面しました。最初に入社してくれた子は4年ほど在籍してくれて、その半年後にもう一人入社してきて、最初の数年は3人体制で安定していました。
──なぜ、安定していたのに、状況が変わったのですか?
その後は人の入れ替わりが激しくなりました。4人ほど新しく採用したこともあったけれど、なかなか定着しなくて。一人になってしまった時期もあって、経営の難しさを感じました。
──そこから経営者としての学びが始まったのですか?
そうです。それまでは美容師としての技術は磨いてきたけれど、「人を育てる」という視点が抜けていた。当時は職人気質が強くて、やり方にこだわる指導をしてしまって、朝礼や終礼に何時間もかけたり、「お客様のために」と熱を込めていたけれど、それが結果的にスタッフの“らしさ”を潰してしまっていたと思います。
──その気づきが転機になったのですか?
その気づきをきっかけに、移転計画を立てました。計画書をつくる中で、自分の想いと向き合い直して、「人が育つ場所」を本気で目指そうと決意しました。自分の理想を押し付けるではなく、それぞれの“らしさ”を活かせる場所にしたいと思うようになりました。
──移転はいつ頃したのですか?
創業からちょうど10年目でした。予定より1〜2年遅れましたが、今の店舗へと移転しました。
──今のお店には、どんな想いを込めたのでしょう?
前のお店は“自分のやりたいことをやる場所”という感じで、趣味の延長のような経営でした。でも、移転を機に、社員が育ち、互いに高め合える場所にしたいと思ったんです。そこから「らしさを輝かせる」という理念にたどり着きました。
──その“らしさ”という理念には、どんな背景があるのでしょう?
振り返ってみると、自分の育った環境が大きいですね。父はとても厳しい人で、「男はこうだ!こうあるべきだ!」という価値観を持っていて、僕もそのレールに沿って生きてきました。大学進学も“当たり前”でした。でも、唯一レールを外れたのが、美容師になると決めたとき。初めて自分のやりたいことを、自分で選んだ瞬間でした。
──以前勤めていたサロンでの経験も影響していのですか?
そうですね。幹部として関わる中で、意見を抑え込まれたり、理念と実態のギャップに悩んだこともありました。だからこそ、「その人のらしさを大切にできる職場をつくりたい」という想いが強まったんです。実は、子供が自閉所なのですが、いつでもどんなときも我が子も自分らしく輝いてほしいと思っていることもあります。
──経営スタイルにも変化があったんですね。
はい。以前は自分の理想を押し付けがちでした。でもそれでは人は育たないし、続かない。だから、スタッフの得意なことを伸ばす環境を整えるのが、経営者としての自分の役割だと思うようになりました。
──具体的な取り組みはありますか?
はい、「らしさを輝かせる」という理念を元に、美容師になりたいかもと思っている学生さんをアルバイトで採用しています。採用した方には、本当に美容師になると決めるのか、自分には合っていないと決めるのか?「らしさを輝かせる」を見つける事ができる環境をつくりました。美容業界を自分には合っていないと決心する方もいますが、美容師になりたいですと会社に入社してくれる方も多く、今のスタッフは「らしさを輝かせる」為に美容師になりたい想いを持って働いてくれています。
ビジョン_vision
──最近は「圧倒的当事者意識」という人事理念も掲げているとか。
はい。「挑戦・誠実・学習」の3つをキーワードに、スタッフが自分ごととして仕事に向き合える組織づくりを意識しています。スタッフが本当に輝いている姿を見ると、すごく嬉しいです。一人では限界があるけれど、仲間がいるからこそ、多くのお客様に幸せを届けられる。それが、今の僕の喜びです。
──今後のビジョンについて教えてください。
「幸せの輪をつなぐ」というテーマで、地域に根差した店舗展開を進めていきたいと思っています。次は男性専門のメンズサロン、その次はお子さま連れやご高齢の方にも対応できるサロンなどを考えています。
──地域全体で幸せを循環させるイメージですね。
そうです。「ハピネスリング構想」と呼んでいて、地域に笑顔が広がっていくような仕組みをつくっていきたいんです。最終的には、「全世界から“白髪”をなくす」という、ちょっと大きすぎる夢もあります(笑)。でも、それくらい本気でやりたい。
──とても力強いですね。
技術だけでなく、人として魅力のある美容師が増えれば、世の中はもっと温かくて優しくなる。そう信じて、これからも進んでいきたいと思っています。
株式会社行雲流水 代表取締役 藤津 一弥様